ツーバイでボードを上に上げてはる理由。(ボードリフター関連)



某お世話になっているブログでボードリフターの話がありましたので、それ関連で。あちらでコメントすると長くなるので、こちらで書きます。




ボードを天井につける理由が何かというと、天井につけるのが目的ではなくて、床から上げるのが目的です。


ツーバイは建て込んだあと、床と壁パネル間は少し浮いたような状態になっていることがありますので、後で壁パネルが自重で下がってきます。なので、床にボードをつけるとグシャってなる(まあそこまでひどくはないと思いますが)、

または壁パネルが自重で下がるのを妨げるから、ボードなどは浮かして施工せよという考えです。

外部のパネルの合板も、横方向のジョイントは5ミリ程度すかさなければならないのも同じ理由です。


 


外部に打つ短冊金物(1Fネダと壁パネルの緊結や、1Fパネルと2Fパネルの緊結)は、屋根施工・ボード搬入後に打ち付けるように、との指示も理由は同じで、浮いたまま施工すると下がるのを妨げる、または金具がグシャ防止。 でもそんな待ってる時間と手間がないので全部打ってしまいますけどね。
まあ、、あんまし詳しく書くとアレなのでおいときます。


実際そんなに下がるのか?と疑問ですが。内部パネルは多分そんなに下がらないと思います。出来上がったあと下を覗いたらまだ空いてたりしますから。
外部パネルは外装材、屋根材の種類によると思いますが、外部にレンガなんかを貼っつけると下がるかも。後は瓦屋根。
また、二階にボードを乗せた時、一階のパネルは下がるかもしれません。






あと、

天井につけてしまうと問題が発生するのでつけないほうがいい。
理由は、上枠と頭つなぎは、材の大きさが違う場合や、ずれていることが多いので、頭つなぎにボードがかかると廻り縁が綺麗におさまらなくなるので頭つなぎに掛けたくないというわけです。
とある会社の場合ですと、2Fは天井下地が18ミリ、ボードが12ミリです。頭つなぎから30ミリ下がります。ですから8ミリすかせば頭つなぎに掛からない。
1Fは天井下地が12ミリ、12厚ボード2重張りですから37ミリ下がりますので3ミリもすかせばokです。


天井につけて貼っても3くらいは空いたりするでしょう。3ミリも5ミリも似たようなもの。


ですから床材が12ミリなら15-16ミリ程度のパッキンをおいてボード貼る。 天井まで5ミリすかす長さでボードをカットすればokなわけで、ボードリフターの出番はない、、、、



フロアは、貼り始めと貼りじまい以外はボード面で止めても良いです。巾木で隠れるから。でも、律儀に奥まで差し込もうとする大工のいかに多いことか!(アウトです。) 

  



(とはいえボードはやはり重いので、ボード自体が長年経つとじわじわ下がってくるようです。で、ドア周りのクロスが破れたりする。
ボード先張りで階段をつけた場合、ボードが浮いていると階段ごとさがってくるんじゃないか?と心配になったりする。なので、階段周りだけは浮かさずボードを貼ったりします。)

ま、大した話ではないですが、スピードと質のバランスを考えた結果の施工法です。。手間賃安いのを何とかしてくれ(笑)  他の大工さんは遅くて、こっちは2倍くらいのスピードでやってるからまだ美味しいけど、最近体力と気力が減ってきたのでアレだ。。




殴り書きでスミマセン。Thank you for reading :D


ちゃんと和風の家や在来のキザミもしますよ・・・